肉じゃがはおふくろの味。
お母さんの好きな料理は何かと聞かれ、よくこう答えたりしますよね。
最近では若い人の間ではおふくろという言葉はあまり使われず、
40代以上の男性が使ってる感じがします。
そんなおふくろですが、なぜ母親のことをおふくろというようになったのかご存知でしょうか?
今回はおふくろの語源について解説していきたいと思います。
おふくろの語源とは?
それではおふくろの語源となったものはいったいなんでしょうか。
答えは、諸説ありますが、
鎌倉室町時代において、一家の主婦は家庭の中で、大きな権限を持っており、財産をが入っている袋をもちあわせていました。そういうわけで、一家の中心的存在である婦人をおふくろさまというようになりました。
あるいは、お母さんのおなかの中で、胎児は胞衣という袋に覆われていますが、その状態が
まるで包み込んでいる感じから、おふくろといわれるようになったとか。
[adsense]お母さんの語源は?
母親の別の言い方として、お母さんとも言ったりしますよね。
こちらは今も昔も割と使われています。
それではこのお母さんの語源はいったい何かといいますと、
平安時代において、身分が高い婦人たちが住みかとしていた、北の方が語源となっています。
これに敬語である御をつけて、おかたさまといい、これがなまって、いま私たちが使用している
おかあさんに変貌をとげたんですね。
おやじ、おとうさんの語源は?
おふくろ、お母さんときたら、そう、おやじ、お父さんも気になったかと思いますので、
それぞれ答えていきます。
まず、おやじは、おやちちという言葉がなまってできた言葉で、
漢字では親父や親爺、親仁と書いたりしますね。
親仁に仁という言葉が使われるのは、仁にはおもいやりや正義といった意味が含まれており、
この字を使うことで、父親にたいして、尊敬する気持ちを表したいときに使用します。
ちなみに地震雷火事親父という言葉がありますが、
このおやじという言葉はおおやじがなまってできた言葉であり、
この親父はもとは父親のことを表すのではなく、台風を表しているんですね。
一方お父さんは、お尊さんからきているとされ、
一家の大黒柱であるお父さんは家族のために汗水たらして、
一生懸命働いてくれるのでなんて尊い人だというところから、これが語源とされているとか。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回はおふくろの語源を解説しました。
言葉の語源には実に意外性がありますね。
私たちはふだん何気なく言葉を使っていますが、その言葉がどのように誕生したのかを
知ることは時に面白かったり、思わぬ発見があったりするので、興味がある方はぜひ
ほかのことばの由来も調べてみるといいですね。
それではまた!
コメント