太陽系の中で最大である木星。
その大きさたるや、直径13、9820km。
かたや、地球の直径は12742km。
地球の大きさを1とした場合、
地球の11倍にあたる大きさを誇ります。
あまりにも大きくて想像しにくいですね。
イラストで説明すると右のような感じです。
かなり大きいことがわかるかと思います。
さてこの木星ですが、マーブル模様のようなものがありますよね。
上にあるような感じ。
木星の大地にできた模様だと思うかもしれませんが、
実は違ったんです!
今回はこの木星の模様の正体について、解説していきたいと思います。
模様の正体は意外なものだった
木星は水素やヘリウムで作られた「巨大ガス惑星」なので、
カチカチの地面はないので、木星の大地についた模様というわけではないんですね。
それでは一体何かというと、実は、あれは大気の中に作られた雲だったんです!
木星の大気にはメタン・水蒸気・アンモニア・硫化アンモニウムなどの成分がふくまれており、
これらがいろいろな雲を形作っているのです。
なぜ雲が縞模様になるのかについてですが、
木星の上空には強風がふいているからなんですね。
この風はところによっては最大風速が秒速170キロにまでおよぶこともあり、
赤道に平行して、東から吹く風と西から吹く風がが交互に吹きあっているために、
この風に雲がのり縞模様を形成しているわけなのです。
また木星の表面には縞模様だけでなく、うず模様も多くみうけられます。
このうず模様も雲と風によって形成され、下の部分には嵐がおきています。
東から吹く風と西から吹く風が行き交う場所では気流が乱れ、うず模様が形成されますが、
場所によって違います。
木星の代表的な2つの模様
木星の模様にはたくさんの名前が割り振られているのですが、
その中でも有名なものを2つご紹介します。
まず一つ目が「赤道縞」(せきどうしま)。
出典:http://http://alpo-j.asahikawa-med.ac.jp/publications/TGA/2001-01sp.htm
赤道をはさみ、2本の暗い縞模様が特徴で、赤道より上にあるのは南赤道縞、
赤道より下にあるのを北赤道縞とよびます。3年から15年周期できえてしまうらしいです。
2010年に赤道縞の1本が全部消え、2011年に再び現れたことで、一時期話題になりました。
そして、二つ目が「大赤斑」(だいせきはん)。
出典:http://https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%B5%A4%E6%96%91
赤い矢印でしめしたところが大赤斑で、大きな目玉のような感じで、不気味に見えます。
大赤斑は大きさ色などはかわったものの、赤道縞と違いこれまで一度も消失したことはないんですね。
ただ、最近の観測ではちいさくなっているらしいです。
ちなみに大赤斑の大きさは地球2個分もあるとか。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回は木星の模様の正体について解説しました。
まさか模様が強風と大気中に形成された雲でできていたなんて非常に驚きですね。
このことを通じてさらに宇宙について興味を持ってくれたら幸いです。
宇宙はまだまだ解明されていなことがいっぱい。
それをどんどん人間の飽くなき探求心で解明していってほしいと切に願います。
それではまた!
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