日本資本主義の父といえば、渋沢栄一。
2019年4月のニュースで、新しい1万円札の肖像画になると、話題になりましたね。
その新札にはこれまでにない3Dホログラムを採用し、
肖像が浮き上がって見えるとのことなのですが、果たしてどんな1万円札となるのでしょうか。
非常にワクワクします。
そんな渋沢栄一ですが、名前は知っていても、
具体的に何をしたのかご存知でない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はどんな人物であったかを踏まえたうえで、
渋沢栄一が紙幣に選ばれた理由を紹介していきたいと思います。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
新しい紙幣の肖像画となる渋沢栄一とはどんな人物?
渋沢栄一は、1840年3月16日、現在の埼玉県深谷市で長男として誕生しました。
幼いころより剣術を学び、倒幕を企む人物と出会い、尊王攘夷の思想に刺激をうけます。
ある日、高崎城を乗っ取って、武器を奪い、外国人居住地を焼き討ちにし、長州藩と共に
倒幕をくわだてるも、強い説得に会い計画は頓挫してしまいます。
やがて一橋家の家臣となり、主君であった一橋慶喜(のちの徳川慶喜)が征夷大将軍となったことから、くしくも幕府の臣下となってしまうんですね。
その後慶喜の弟である昭武と共にパリ万博視察したり、ヨーロッパ各国を訪問したりします。
昭武はパリに留学する予定でしたが、慶喜が大政奉還したために、帰国しなければならくなります。そのため、昭武と一緒に渋沢も帰国するんですね。
帰国した後、大隈重信に新政府に入らないかと説得され、新政府の一員して働くようになります。
ところが、財政運営の考え方の違いから大久保利通などと対立してしまい、
新政府の職を辞し、実業家に転身してしまうんですね。
ここから渋沢は数々の偉業を成し遂げていくことになります。
彼は、みずほ銀行や埼玉りそな銀行などの設立に携わっただけでなく、
東京ガスや帝国ホテルなどの企業の設立にも関与。
さらには、女性の教育への必要性から
日本女子大学の設立、弱者にも手を差し伸べ養育院を援助するなど、
実に500以上の企業の設立に関与し、
600以上の社会公共事業の支援をしたという功績があります。
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渋沢栄一が1万円札紙幣に選ばれた理由
渋沢栄一が1万円札紙幣に選ばれた理由とはなんだったのでしょうか。
それは以下の理由により選ばれるようです。
①日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っているなど、一般によく知られていること。②偽造防止の目的からなるべく精密な人物像の写真や絵画を入手できる人物であること。
①の理由に関しては、上記でも説明したように歴史の教科書にも載るほど広く知られており、
数々の功績を残し、社会に多大なる貢献をしたということで合致しています。
②の理由に関しては、写真をみてもらうとわかるように合致しています。
実は以前紙幣の肖像画になるかもしれなかった!?
次の1万円札の肖像画として渋沢栄一に決定したのはいうまでもないですが、
実は以前にも肖像画になりそうな時があったのです!
でもなぜ選ばれなかったのでしょうか。
その理由は渋沢栄一がひげをはやしていなかったからなんですね。
1963年に新しく発行する1000円札の紙幣の肖像画は誰にするか選ぶ際、
最終選考として初代総理大臣として知られる伊藤博文と渋沢栄一が残ったんだそう。
しかし当時の技術はまだまだ今と比べると遅れており、ひげを生やしていないと、
偽造防止の観点から肖像画としてふさわしくなかったんだそう。
そのため、ひげをはやしている伊藤博文が選ばれて、渋沢栄一が選ばれなかったんだとか。
今は技術が格段と上がっているので、福沢諭吉さんや樋口一葉さんなどのように
ひげを生やしていなくても、まったく問題ないというわけなんです。
とある国では過去に渋沢栄一を肖像画とした紙幣が作られた!?
日本では2024年なれば渋沢栄一を肖像画とした紙幣は発行されますが、
実はとある国ではすでに作られていたんです!
その国とはずばり韓国なんですね。
ではどうして日本ではないのに渋沢栄一が選ばれたのでしょうか。
その理由は、渋沢が第一銀行の頭取で、韓国に支店をおいていたからなんですね。
第一銀行は1878年、朝鮮半島に進出し、それによって、
日本の貨幣が朝鮮でも流通するようになりました。
ところが、日清戦争のあと、ロシアの勢力が強まると、紙幣制度が変更となり、
日本の貨幣量が非常に減ってしまうんですね。
状況を改善するために、「無記名一覧払い約束手形」を韓国の許可なしに発行します。
そうすることで、この手形は実質的な紙幣としての価値があり、
正式な韓国初の紙幣として流通せざるをえなかったということがあったんですね。
ちなみに韓国で、渋沢栄一は、金融基盤を整備したり、鉄道建設に貢献したことから、
王様に感謝状をもらっているんだそう!
いつから渋沢栄一の新札になるのか?
2019年4月に新しいお札のデザインと肖像画が発表されましたが、
果たしていつから変更されるのでしょうか。
それは2024年を予定としています。
ちなみに肖像画の人物はそれぞれ、
一万円札は言うまでもなく渋沢栄一で、五千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎です。
どんな感じのものなのか非常に待ち遠しい限りですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は渋沢栄一の人物像と紙幣にまつわる雑学を紹介しました!
渋沢栄一のことについては正直名前しか知らなかったのですが、
まさか銀行や企業、大学など幅広い分野で、数多くの設立に携わっていたり、
支援していたりしていたとは非常に驚きでした。
ちなみに、2021年2月14日から、新しい大河ドラマである「青天を衝け」がはじまりますね。そのモデルはなんと渋沢栄一!
渋沢を演じるのは絶大な人気を誇るイケメン俳優吉沢亮さん。
はたして、どんな感じの大河ドラマになるか非常に楽しみですね!
それではまた!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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