ドイツの国歌は現在3番のみしか歌われていないのは、なぜなのか・・・・?

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ドイツ 雑学

国家を代表する歌である国歌。

入学式や、卒業式、はたまたオリンピックなどさまざまな場面で歌われていますね。

とはいうものの、歌詞は知っていてもいまだに歌詞の内容はよくわかってない方も多いのではないでしょうか。僕もいまいちわかりません(笑)

 

そんな国歌ですが、ドイツにももちろん国歌があり、日本と同じようにさまざまな場面で

歌われているのですが、3番のみしか歌われていないのをご存知でしょうか。

そこで今回はドイツの国歌に関して紹介していきたいと思います。

 

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 ドイツの国歌とは?

ドイツの国歌は詩人であるハインリヒ・ホフマンがヘルゴラント島で書いた詩と

作曲家ヨーゼフ・ハイドンが皇帝に献上した讃美歌「神よ、皇帝フランツを守り給え」のメロディーを拝借して作られました。

 

メロディーはかつて存在したオーストリア帝国やオーストリア=ハンガリー帝国の国歌でも、

同じものが使用されたものの、ドイツのほうが、よりオリジナルのメロディーに近いんだそう

 

一方歌詞は、国旗と共に、権力をふりかざして服従させる権威主義の国々を倒し、

君主制ではあるものの、自由で平等な社会を作ろうというドイツ3月革命の象徴となりました。

 

ワイマール共和国の時に国歌として正式に採用されましたが、

ヒトラー総統を務めたナチス政権時には、

2番と3番を歌うのは禁止され、1番と「旗を高く掲げよ」という歌が歌われました。

 

戦後は3番の歌詞のみを公式なものとし、1,2番は歌われていません。

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どうしてドイツの国歌は戦後、3番のみしか歌われていないのか?

かつてドイツでは短い期間ではあるものの、1番と2番も歌われていましたが、

なぜ戦後になって3番のみしか歌われなくなったのでしょうか。

その理由は、歌詞をみてもらえるとわかるので順にみていくことにしましょう。

 1番の歌詞

ドイツ ドイツ 全てのてっぺんであれ

兄弟のように協力し合い国を守ろう

マース川からメーメル川まで

エッチェ川からベルト海峡まで

ドイツ ドイツ 全てのてっぺんであれ

1番はドイツ語を話す小さな国々の統一を願った内容なんですね。

 

マース川やメーメル川、エッチェ川やベルト海峡はかつてドイツの領土でしたが、

現在はオランダやイタリアなど違う国の領土で、不適切であるため、歌われていません。

2番の歌詞

ドイツの女性 ドイツの忠実

ドイツのワイン ドイツの歌

世界はそれを温存していかなければならない。

その古くより美しい響きを

我々を一生涯、気高き行いへと奮い立たせなければならぬ。

ドイツの女性、ドイツの忠実

ドイツのワイン ドイツの歌

 

 

2番は、ドイツのワインや女性などがいかに素晴らしいものであるかを歌ったものなのですが、

ずっと言葉遊びをしているとの理由で歌われないんだそう。

 

普通の歌の歌詞ではこのようなものは見たことがありますが、

国歌においては初めて見ました。個人的にはなかなかユニークで好きです(笑)

3番の歌詞

結束と正義と自由を

父なるドイツへ

これを望んで、われら兄弟のように、

心と手を取り合って尽力していこうではないか

結束と正義と自由は幸せの証拠。

その幸福の輝きの中で栄えあれ

父なる国ドイツよ

3番は、結束と自由と正義において幸せを求めるもので、東西ドイツ統一を願う国民に

ふさわしいということで、現在では3番のみ歌われているんですね。

 

ちなみ1989年に起きたベルリン崩壊の際、ドイツのあちこちで、

この3番が歌われたんだとか。

 

では歌詞の内容を理解したうえで実際にドイツの国歌を聴いてみましょう。

聴いてみると、士気があがってくる感じがしてとてもかっこいいですね。

 

豆知識:ドイツの国歌には幻の4番も存在している!?

上記では1~3番の歌詞を紹介しましたが、実は4番も存在していたんです!

その歌詞がこちら!

 

ドイツよ、ドイツよ、全てのもののてっぺんであれ

苦難の時こそてっぺんであるドイツよ

苦難の時にのみ愛は

おのれの強さと清らかさを

示してくれるものとなるだろう

このようにして世代から世代へと

ドイツはこれぞと広く知らすのだ

ドイツよドイツよ全てのてっぺんであるドイツよ

苦難の時こそてっぺんであるドイツよ

 

 

この歌詞が作られたのはさかのぼること第一次世界大戦後。

ドイツは敗戦国となり、フランス占領軍に対して不満がたまっており、

ドイツ国家の正当性が望まれていました。

 

そこでアルベルト・マッタライという人によって作られたのがこの4番だったんです!

内容は大変な時も常にドイツは正義であることを歌うものであり、

ナチス時代にはよく歌われていました。

 

ところがナチス政権が消滅したことで、4番も次第に忘れ去られていき、

現在では、知る人は少なくなり、幻の歌詞となっているんですね。

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はドイツの国歌について紹介しました。

 

まさかドイツの国歌が3番しか歌われていないのは、驚きでしたね。

 

世界の国々にはだいたい国歌があるので、ドイツのほかにも調べてみると

面白いかもしれないですね。もしかしたらもっと変わったものもあったり!?

僕も自分が住んでいる日本の国歌について、もう少し調べたいと思います。

 

それではまた!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

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