ロバート・レッドフォードさんの訃報が届き、映画ファンの間に大きな衝撃が走っています。
死因は公表されていませんが、寝ている間に亡くなられたことから、自然死であった可能性が高いと
伝えられています。
そして『明日に向かって撃て!』や数々の名作でスクリーンを彩った彼ですが、
プライベートではどんな家族と日々を過ごしていたのでしょうか?
今回は、謎に包まれたロバートさんの妻や子どもたちの知られざる素顔に迫ります。
ロバート・レッドフォードの妻は誰?
ロバート・レッドフォードさんの妻は、
ドイツ・ハンブルク出身のビジュアルアーティスト、シビル・ザガーズさんです。
幼少期から家族旅行で触れた先住民文化や古代の土地に感動し、
「それを芸術として残したい」という思いが創作の原点になりました。
大人になってからは油絵や写真、パフォーマンスを通じて環境保護への情熱を表現。
1990年代半ばにはアメリカのバッファローを題材にした作品で環境問題を訴えます。
さらに1990年代後半にはアメリカへ移住し、南西部の自然を探求するように。
そんな自然を愛するシビルさんは、やがてロバート・レッドフォードさんと
スキー場での運命的な出会いを果たすことになるのです。
運命的な出会いと馴れ初め
シビルさんがロバートさんと出会ったのは1996年、サンダンスマウンテンリゾートのスキー場でした。
当時のシビルさんは、目の前の男性がハリウッドスターだとはほとんど知りませんでした。
それでも彼女は、特別扱いせず自然体で接してくれたのです。
ロバートさんはその無邪気さに心を打たれ、二人は少しずつ時間を重ねるようになりました。
初めてのディナーの日、シビルさんは事前にロバートさんの出演作を調べていましたが、
彼は映画の話題に一切触れません。シビルさんはほっと胸をなでおろしたそうです。
その後、二人は長い交際を経て2009年に結婚。
「スターとしてではなく、一人の男性として見てくれる」──
そんなシビルさんの態度は、ロバートさんにとって何よりも嬉しい出来事だったのではないでしょうか。
結婚後の活動
結婚後、ロバート・レッドフォードさんとシビル・ザガーズさんは、環境保護活動に
積極的に取り組んでいました。
非営利団体「The Way of The Rain」での活動
特に2015年に設立された非営利団体「The Way of The Rain」では、地球保護を支援するための
独自のパフォーマンスを行いました。
絵画、音楽、ダンス、映画、光、言葉を融合させたパフォーマンスは、観客たちを圧倒。
ナレーションにはロバートさん自身も参加し、彼の優しい声が作品に温かみを加えていました。
二人はこの団体以外にも、多くの慈善イベントに参加。環境保護の大切さを訴え続け、
芸術を通して地球への想いを届けています。
過去の結婚歴や離婚歴
ロバート・レッドフォードは、かつて歴史家のローラ・ヴァンワーゲネンと結婚していました。
二人は1957年、ロサンゼルスで出会います。
話すうちに共通の趣味や価値観に自然と惹かれ合ったそうです。
翌年の1958年に結婚し、新婚生活をスタートさせます。
その後も順風満帆な日々が続きましたが、1985年に二人は離婚。
理由は公表されていません。
しかし、スキャンダルがなかったことから、互いの成長や価値観の違いによる自然な決断だったと
考えられます。
興味深いのは、離婚後もお互いに尊敬と友情を保っていたということ。
かつてのパートナーとしての絆を大切にし、互いの人生を応援し続けたのでしょう。
なおローラさんはその後2002年に外交官ジョージ・バリルと再婚しています。
このように、ロバート・レッドフォードの過去の結婚生活も、静かに成熟した愛情と尊敬に
包まれていたことがうかがえます。
環境保護活動もしていたとは驚きです。
映画スターとしての輝かしい功績だけでなく、地球や自然を守るために力を尽くしていたことに、
ますます尊敬の念を抱きます。
芸術と社会貢献の両方に心を傾ける姿勢は、私たちにも大切なことを教えてくれる気がしますね。
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子供について
ロバート・レッドフォードには、前妻ローラ・ヴァン・ワーゲネンとの間に4人の子供がいます。
ここでは、それぞれの子供の名前や生い立ち、そして人生のエピソードについて紹介します。
スコット・アンソニー・レッドフォード
ロバートと初妻ローラ・ヴァン・ワーゲネンの最初の子ども、スコットは1959年9月に誕生。
しかしわずか2か月半で乳幼児突然死症候群(SIDS)により亡くなってしまいます。
この悲劇はロバート家に大きな衝撃をもたらしました。
ロバートさんは長い間、この悲劇について口を閉ざしていましたが、この経験を通して
家族の絆や日々の大切さを強く意識するようになったと言われています。
シャウナ・レッドフォード
2人目の子ども、シャウナさんは1960年11月に生まれ、画家として活動しています。
父・ロバートさんの影響で自然や風景をテーマにした作品を手掛け、芸術家としての道を歩んでいます。
しかし、1983年に悲劇が訪れます。
なんと、婚約者が同級生によって射殺されてしまうという事件に巻き込まれてしまったのです。
原因は家賃の支払い遅延とも言われていますが、この経験はシャウナさんに
深い精神的ショックを与え、サポートが必要でした。
その後、ジャーナリストのエリック・シューナーと結婚。
2人の子どもをもうけ、穏やかな家庭を築いています。
デイビッド・ジェームズ・レッドフォード
ロバートさんの3番目の子供、デイビッド・ジェームズ・レッドフォードさんは、
ドキュメンタリー映画製作者であり、環境活動家としても知られています。
コロラド大学で創作文学と映画制作を学び、さらにノースウェスタン大学で英文学の修士号を取得。
代表作「The Kindness of Strangers」など、環境問題や教育に関する作品を通して、
多くの人々にメッセージを届けてきました。
しかし、デイビッドの人生は決して平坦ではありませんでした。
彼は原発性硬化性胆管炎という稀な自己免疫疾患を患い、1993年には2度の肝臓移植を経験。
病と向き合う中で、ロバートさんの影響も受けつつ、命の大切さを伝える活動に
力を注ぐようになりました。
その後、彼は「ジェームズ・レッドフォード移植意識研究所」を設立。
臓器提供の重要性を広めるドキュメンタリー制作にも取り組みました。
病気や困難を乗り越えながらも、デイビッドさんは精力的に活動を続け、家族や周囲の人々に
愛されました。
しかし、2020年10月16日、58歳という若さで胆管がんによりこの世を去ります。
エイミー・レッドフォード
末っ子のエイミー・レッドフォードは、女優・監督・プロデューサーとして活動しています。
サンフランシスコ州立大学で演劇を学び、LAMDAやコロラド大学ボルダー校で
さらなる研鑽を積みました。
出演作「Sunshine Cleaning」では、感動的な要素とユーモアを絶妙に融合させ、
多くの観客の心を魅了。
また、父ロバート・レッドフォード監督作「普通の人々」にも出演。
自身の人生経験を作品に反映させることができたと語っています。
監督としても挑戦を続け、映画「The Guitar」では音楽と自己発見をテーマにサンダンス映画祭で
注目を集めました。
さらに現在は、忘れられがちなスキー選手スパイダー・サビッチの人生を描くドキュメンタリーを制作中。
エイミーは彼の業績と人間性を世に伝えたいという強い思いで、このプロジェクトに取り組んでいます。
父の影響を受けつつ、自らの力で人々の心に響く物語を紡いでいるのです。
まとめ
ロバート・レッドフォードさんの人生は、映画の輝きだけで語れるものではありません。
スクリーンで見せたカッコよさや演技の才能はもちろん、多くの人々の心を打ちましたが、
家族との日々、愛する人たちとの関係もまた、彼の人生の大きな物語でした。
妻シビルさんとの穏やかな愛、前妻との間に生まれた子どもたちが経験した悲しみや挑戦──
それらを乗り越えながらも互いを思いやる姿勢は、映画以上に深い感動を与えてくれます。
ロバートさんが残したのは、名作映画だけでなく、愛と家族、そして人生を大切に生きることの尊さ。
その軌跡は、これからも多くの人の心に静かに、しかし確かに生き続けることでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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