国権の最高機関であり、なおかつ唯一法律を作成する権利を持っている国会。
その国会には衆議院と参議院があり、日々議論を交わしています。
最近ではコロナ問題で、大変な状況の中、国民のために働いてる姿には頭が下がる思いです。
そんな衆議院と参議院ですが、名称は多くの方がご存知かと思いますが、
衆議院と参議院の違いはどうなのか聞かれたら答えに詰まる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は衆議院と参議院の違いについて紹介したいと思います。
また衆議院と参議院にまつわる豆知識も紹介したいと思いますので、
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
衆議院と参議院の違いとは?
みなさんおなじみである衆議院と参議院。
それではどういった違いがあるのでしょうか。順にみていきましょう。
衆議院と参議院の議員人数
まず議員人数ですが、
現在衆議院では465人で、小選挙区選挙と比例代表選挙を採用していますが、
そのうち289人が小選挙区で選ばれた議員で残りの176人は比例で選ばれた議員です。
ちなみに小選挙区選挙とは、選挙区から一人しか当選することができない選挙のことを言い、
比例代表選挙は政党の得票率によって、当選数が変わってくる選挙のことを言います。
対して参議院では248人で、選挙区選挙と比例代表選挙を採用していますが、
そのうち148人が選挙区で選ばれた議員で、残りの100人は比例代表で選ばれた議員なんですね。
衆議院と参議院の任期
続いて任期ですが、
衆議院では、都道府県知事と同じく4年と短いのですが、任期満了を迎えたことはこれまで1度しかないんだそう。
それに対し、参議院では6年と衆議院より2年ほど長く、3年ごとに半数が通常選挙で選出されるんですね。
ちなみに衆議院と参議院では任期が違いますが、
その理由として、衆議院は国民の意見を反映しやすくするために任期が短くなっているのに対し、参議院はより長い時間をかけて審議をするために任期が長くなっています。
解散
つづいて解散ですが、
衆議院では解散権があり、解散が発令されると、40日以内に総選挙を行わなければなりません。
そして選挙の日から30日以内に開会させないといけないんですね。
対して参議院は解散の権利がないので、不祥事等で国会議員を辞職することがない限り、上記でも述べたように6年まで国会議員として職務につけるんです。
ちなみに解散権は衆議院のみに与えられた特権で、これを衆議院の優越と言います。
立候補できる年齢
続いて立候補できる年齢ですが、
衆議院では25歳以上で参議院では30歳以上から立候補できるようになっているんですね。
ちなみに衆議院と参議院で立候補できる年齢が違うのは、
戦後公職選挙法が改正されたことによって衆議院は25歳以上、参議院では30歳以上という規定のもとに現在でもその昔の流れにのっとって続いているだけで、特に意味はないんだそう。
内閣信任不信任決議
さいごに内閣信任不信任決議ですが、
衆議院ではその決議をする権利を持っており、もし、内閣不信任案が可決された場合、
衆議院の解散か、内閣を総辞職しなければならないんですね。
対して参議院ではこの決議をする権利を持ってないので、できません。
ちなみにこれも衆議院の優越に含まれるんですね。
[adsense]なぜ衆議院と参議院があるのか?
上記では衆議院と参議院の違いを説明しましたが、そもそもなぜ衆議院と参議院が
あるのでしょうか。
その答えは暴走しないようにするためなんですね。
いったいどういうことかといいますと、もし一つしか議院がなかった場合、
政権を担当している党が暴走する恐れがあります。そうなることによって、
誤った方向にいくことにもなりかねないので、それを防ぐいわばブレーキ的な存在が
必要なために2つの議院から成り立っているというわけなんですね。
豆知識:衆議院と参議院の言葉にこめられた意味とは?
ここで衆議院と参議院にまつわる豆知識を紹介します。
衆議院には衆という字、参議院には参という字が使われていますが、
この意味は何であるかご存知でしょうか。
まず、衆議院の衆は民衆の意味を表しており、衆議院は今も昔も民衆の中から選ばれた人のみで
構成されているためにこう呼ばれるんですね。
続いて参議院の参は参議という意味で、政治上の議事に参加するということを表しているんです。
かつて国会は衆議院と皇族や華族からなる貴族院で構成されており、戦後貴族院が廃止されたことにともない、民衆が政治に参加する議院として参議院という名称に変更されたんですね。
まさかそのような意味が込められていたとは、思いもよりませんでしたね。
言葉の由来をたどると意外なこともわかってしまったりするので、
実に面白いですね。
以上衆議院と参議院にまつわる豆知識でした!
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回は衆議院と参議院の違いやそれらにまつわる豆知識を紹介しました。
衆議院と参議院について今回説明しましたが、これはほんの一部で、
ほかにもまだまだ違いはあるので、興味がある方は他にも調べてみることをおすすめします!
コロナによる国難をどうか衆議院や参議院に所属している国会議員や専門家の皆さんで
一刻も早く改善されることを願います。
それではまた!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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