私たち日本人が普段使用している日本語。
その日本語は無数にあるので、できるだけ、正確に様子や行動を伝えることができて、非常に便利ですね。
しかし、あまりに多い反面、似ている言葉も多いわけで、時にこういう時、
どの言葉をつかえばいいんだろうと悩んだことはありませんか?
今回はそんな似ている言葉の違いを5つ紹介していきたいと思います。
1.神父と牧師の違い
お寺にはお坊さん、神社には神主さんがいるみたいに、
教会においても、神父さんや牧師さんがいますね。
神父はカトリック教会の儀式をとり行う司祭に対する相手を敬った言い方で、
英語でファーザーといわれるように信者の魂を導いてくれるお父さん的な存在です。
信者さんの相談事を聞いてあげるのみならず、ミサや洗礼式葬式といったことも行います。神父はペテロをはじまりとする代々継承されてきた聖職という聖職という位置づけで、今もローマ教皇をトップとした組織に属しています。
対する、牧師はプロテスタント教会で教会を管理したり、信者さんを教え導く職業で、キリストの「我が羊をかえ」という言葉より誕生しました。
信者さんの相談を聞いてあげるのは神父と同様ですが、厳密にいうと教会をまとめる
人といった感じです。また神父のように代々継承されてきた聖職という概念もありません。
[adsense]定規と物差しの違い
さてこの言葉も同じ意味として使っていた方も多いんじゃないでしょうか。
実は違うんですね。
定規はただ単に線を引くときに使ったり、紙を切るときに使ったりする道具のことなんです。ほかにも三角定規や雲形定規などいろいろありますが、まっすぐに線をひいたりするだけでなく、曲がった線を描くときにも使われますね。
対して、物差しというのは目盛りがふってあり、長さを測定するときに使用する道具なんですね。
それなので、定規と物差しはまったくもって異なったものだったんです!
3.おざなりとなおざりの違い
この言葉一度は聞いたことある人も多いんじゃないでしょうか。
響きが似通っているので、どう使い分けるべきか悩むところですね。
おざなりとは、一時しのぎに適当に何かを行うという意味で、お座敷のなりを短くした言葉なんです。
お座敷でおこなう宴会において、取りつくろったようなことをするところからきています。
対してなおざりとは、しなきゃいけないことをせず、そのまま放置することを言い、
何もしないで遠ざけるという意味の直去りからきているといわれています。
とどのつまり、おざなりとは真面目に取り組まないけど、一応なにかを行う時に使われ、なおざりはしなきゃいけないことなのに行わないときに使用されるんですね。
4、ぜんざいとおしるこの違い
ぜんざいとおしるこがどう違うかについては、実は関東と関西では異なります。
関東においては、汁っぽい感じがあればおしることひとまとめにされ、粒あんを使用していたら、田舎汁粉や小倉汁粉、こしあんを使用していたら御膳汁粉と名称が変化します。汁っぽい感じがなく、餅や白玉が入っているものをぜんざいというとか。
対して、関西では、粒あんで汁っぽいかんじがするものをぜんざい、
こしあんでしるっぽい感じがあるものをおしることいいます
また、汁っぽい感じがない粒あんにおいては、亀山やあんもちといわれるそうです。
冷や酒と冷酒の違い
日本酒の飲み方において、冷や酒と冷酒という似たような言葉がありますが、
似ているからどちらも同じ意味の言葉と思いきや実は違うんですね。
冷や酒は、冷やとも呼ばれ、温めていないお酒、とどのつまり、常温のお酒なんですね。
対して冷酒は冷蔵庫でつめたくして飲むお酒のことで、居酒屋さんで冷酒を注文すると冷たくなったお酒が出てくるのが一般的です。
冷蔵庫というものがまだ発明されていなかった時代において、日本酒はあったかいやつか常温で飲むのが一般的でした。とどのつまり温めてないお酒が冷やだったのです。
しかし、かつて吟醸酒がブームになった時、冷蔵庫に日本酒を入れて冷やすことが広まり、ここに冷酒が誕生したのです。以降冷酒は現在では定番となってるほど、
人気があるものとなりました。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回は似ている言葉の違いについて紹介しました。
意外と間違えて使っている人も多かったのではないでしょうか。
これを機に正しい意味を理解して、ふさわしい場面で的確に使用することができたら、かっこいいこと間違いなしです!
それではまた!
コメント