夏から秋にかけてよく日本にやってくる台風。
去年の9月ごろに日本に上陸した台風は最強クラスの台風で、
千葉県に甚大な被害をもたらしたことは記憶に新しいことかと思います。
ゴルフ場の鉄柱が台風によって倒れ、その周辺にあった住宅がぐちゃぐちゃになってたのを見たとき、台風の恐ろしさが身にしみてわかりました。自然災害はとても怖いですね。
そんな台風ですが、台風のほかにハリケーンやサイクロンという言葉もよく耳にするかと
思いますが、具体的にはどう違うのかみなさんはわかりますか。
今回は台風とハリケーン、さらにはサイクロンの違いについて紹介していきたいと思います。
台風とハリケーン、サイクロンの違いとは?
よく耳にする台風、ハリケーン、サイクロン。それではいったいどう違うのでしょうか。
これらはいずれも熱帯低気圧が強大になったもので、同じ仲間なんですね。
同じ仲間であるのに、なぜ名前がいろいろあるのでしょうか。
それは発生した場所によって名称がきまるからなんです。
順にみていきましょう。
台風
台風は東経180度より西の北太平洋と南シナ海で発生し、
最大風速が17.2メートルを超えるものを台風というんですね。
最大風速は10分間の平均をもとにして、計算されます。
ちなみに台風という言葉は中国で激しい風を意味する「タイフーン」からきており、
音の響きから「台風」という字があてられました。
また史上最大の台風としてヨランダ台風というものがあり、
この台風はみなさんも覚えていらっしゃるかもしれないですが、
2013年にフィリピンを襲った台風で壊滅的な被害をもたらし最大瞬間風速はなんと
90メートルにまでおよびました。
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ハリケーン
ハリケーンは大西洋と東経180度より東の地域で発生し、最大風速が33メートルを超えるものをハリケーンと呼ぶんですね。
台風の最大風速の計算が10分間なのに対し、ハリケーンは1分間の平均風速から計算されています。
ちなみにハリケーンという言葉はスペイン語である「huracan(ウラカーン)」がなまって、
このように呼ぶようになりました。ウラカーンは「暴風の神」を表すことから、
この言葉が使われるようになったとか。
史上最大のハリケーンとして2015年メキシコに上陸したパトリシアで、
最大風速は75メートルとヨランダ台風に比べると落ちますが、それでもすさまじい風です。
サイクロン
サイクロンは南半球のオーストラリア近海やインド洋で発生し、最大風速が17メートルをこえるものをサイクロンと呼ぶんですね。
サイクロンという言葉は「旋回」や「まわる」を意味するギリシャ語を由来としています。
史上最大のサイクロンとして、2016年南半球を襲ったウィンストンで、
最大風速は84メートルに達し、甚大な被害をもたらしました。
豆知識:ハリケーンに女性の名前が使われる理由
ハリケーンの名前にはキャサリンやカトリーナといった女性の名前がつけられていますが、
なぜだかご存知でしょうか。気になりますよね。
ではいったいどうして女性の名前が付けられているのかと言いますと、
熱帯低気圧の調査をするにあたり、アメリカの海軍や空軍の兵隊さんハリケーンに自分の奥さんの名前や恋人の名前を使用したことを起源としているんですね。
しかしそれから、ずっと女性の名前が使われているのと思いきや、実は、違ったんです。
現在ハリケーンの名前を考案しているのはハリケーンセンターというところですが、
男女差別があるのはおかしいということで1979年より男性の名前と女性の名前を交互に使用する事になっているんだとか。
女性の名前だけでなく男性の名前も使われていたとは、
思いもよらなかった方が多いかと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回は台風とハリケーン、サイクロンの違いについて紹介しました。
テレビや新聞やネットなどのニュースを見ていて、これらの言葉が、
いままで意味がわからなかったけど、ようやくわかったと思っていただけたら幸いです。
また間違って使っていたとしたら、これを機に正しく覚えて、正しく使っちゃいましょう!
それではまた!
読んでいただきありがとうございました。
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